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投資信託 6 / 6

🏙️ REITのしくみ ― 不動産と分配金

家賃収入が分配金になる流れと、空室・借入れ・価格変動のリスク。分配金だけでは分からない損益を確認する。

約6分更新 2026-09-14内容の確認 2026-09-14
このレッスンの目次

3行でいうと

  • REITは不動産に投資するしくみ。ここでは取引所に上場する日本のREIT(J-REIT)を学ぶ
  • 家賃などの収入から費用を支払い分配するため、分配金は固定ではない
  • 不動産の運営と借入れのリスクに加え、投資口の市場価格も変動する

建物を買わずに、不動産の運用に参加する

REITは不動産投資信託のこと。J-REITでは投資法人が資金を集め、不動産などを保有し、資産運用会社に運用を委ねます。投資家が買う「投資口」は参加の単位で、特定の部屋を自分で使ったり家賃を直接受け取ったりする権利ではありません。

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01

資金を集める

投資口の発行や金融機関からの借入れなどで、不動産を取得する資金を用意します。

02

不動産を運用する

住宅・オフィス・物流施設などから家賃収入を得ます。保有物件を売る場合もあります。

03

費用を支払う

管理・修繕や運用の費用、借入金の利息などがかかります。家賃がそのまま分配金になるわけではありません。

04

分配を受け取る

運用結果や分配方針に応じて分配金を受け取ります。売却時の投資口価格は、取引所の売り買いで決まります。

架空の家賃収支:空室が増えると?

1期間の家賃収入100、現金で支払う運営費30、利息10という架空の例です(単位は万円)。残る現金は60。空室などで家賃収入が80になり、支出が同じなら残る現金は40になります。収入20%減に対し、残る現金は約33%減です。

どこからリスクが来る?

物件と入居者

空室、家賃の引き下げ、修繕費の増加、災害などで収入や物件価値が変わります。複数の物件があっても、地域や用途、主要な入居者が偏っている場合があります。

借入れと借り換え

金利上昇は、新たな借入れや変動金利の利払いを増やす場合があります。固定金利でも借り換え時に条件が変わります。借り換えができず資金繰りが厳しくなるリスクもあります。

市場での売買

物件の家賃が同じでも、金利や市場の見通しで投資口価格は変わります。上場していても希望の価格で売れるとは限らず、元本は保証されません。

分配金が出ても、全体では損失になることがある

架空の投資口を10万円で買い、1年で4,000円の分配金を受け取り、9万円で売ったとします。税金・手数料を除く損益は、90,000 + 4,000 − 100,000 = −6,000円(−6%)です。

同じ年4,000円の分配金を想定すると、価格10万円では分配金利回り4%、8万円では5%。価格の下落だけでも表示上の利回りは上がります。予想分配金が実現するとは限らず、利回りの高さだけで収益や安全性は判断できません。

REITを買うのと、REITのファンドを買うのは違う?

個々のREITの投資口を持つ場合は、その投資法人の物件構成や借入れの影響を受けます。REITに投資する投資信託やETFでは、複数のREITへ投資する商品もありますが、不動産市場全体の下落は影響します。ファンド自体の信託報酬、投資対象の地域・通貨も確認項目です。

自分で確かめる

問1:価格が下がって分配金利回りが上がった。家賃収入も増えた?

その情報だけでは分かりません。分母の価格が下がるだけでも利回りは上がります。収入・費用・分配予想の変化を別々に確認する必要があります。

問2:物件を10棟持っていれば、リスクは十分に分散している?

棟数だけでは分かりません。同じ地域や用途に集中すると共通の影響を受けます。また、物件を分散しても借入れや市場全体の価格変動リスクは残ります。

ETFと投資信託の違い利益と現金の違いへ進むと、商品の構造と数字を読み分ける練習ができます。

学習ノートへ

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このレッスンの用語

関係する法令

出典・参考(最終確認 2026-09-14)