分配金
ひとことで言うと:投資信託が決算のときに、ファンドの資産から投資家に支払うお金。
分配金とは
分配金はファンドの資産の中から支払われるため、分配金を出すと、その分だけ基準価額が下がります。預金の利息のように、元のお金に上乗せされるものではありません。基準価額1万2,000円のファンドが200円の分配金を出せば、分配後の基準価額は1万1,800円になり、投資家の資産の合計(基準価額+受け取った分配金)は分配の前後で変わりません。
分配金のうち、買ったときの基準価額(個別元本)を上回る利益の部分から出たものを普通分配金、元本の一部が戻ってきたものを元本払戻金(特別分配金)と呼びます。普通分配金には課税口座で20.315%の税金がかかりますが(2026年時点)、元本払戻金は自分のお金が戻ってきただけなので非課税です。同じファンドの同じ分配金でも、いつ買ったかによって、人ごとに普通分配金と元本払戻金の割合が違います。
よくある誤解は「分配金が多いファンドは運用が良い」という見方です。分配金の額や頻度はファンドの方針で決まるもので、運用の成績とは別です。毎月分配型のファンドでは、運用で得た利益を超える分配を続けた結果、元本を取り崩し続けていたという例があり、金融庁も分配金のしくみについて注意を促してきました。「分配金利回り」は運用の利回りではありません。
分配金を受け取らずにファンドの中で再投資する「再投資コース」や、そもそも分配を抑える方針のファンドでは、利益がファンドの中に残り複利で働きます。定期的な収入として使いたいのか、長く増やしたいのかで向く形が変わります。分配金のしくみは、投資信託の分配金のレッスンで図を動かして確かめられます。

分配金のしくみ
分配金が出ると基準価額はどうなる?「元本払戻金(特別分配金)」を図で理解する。
図と体験で読む分配金に関連する用語
投資信託の値段。ふつうは1万口あたりの金額で、1日1回計算される。
投資信託多くの人から集めたお金を専門家がまとめて運用し、成果を分け合う商品。
NISA(少額投資非課税制度)投資で得た利益に税金がかからない国の制度。2024年に新しい制度になった。
インカム投資配当や利息、分配金など継続的な収入に注目するスタイル。
複利増えた利息にも利息がつき、雪だるま式に増えていくしくみ。
