信託報酬
ひとことで言うと:投資信託を持っているあいだ、毎日差し引かれ続ける運用・管理の費用。
信託報酬とは
年率◯%という形で示され、保有している資産から日割りで差し引かれます。100万円を信託報酬0.2%のファンドで持つと、年間でおよそ2,000円。わずかな差に見えても、複利で長期間積み重なると最終的な金額に差が出ます。差し引かれた費用は、運用会社・販売会社・信託銀行の3者で分け合います。
よくある誤解は、信託報酬が投資信託の費用のすべてだと思うことです。費用には、買うときにかかる購入時手数料、売るときにかかる信託財産留保額、そして保有中にかかる信託報酬があります。さらに、ファンドの中で株や債券を売買するときの手数料や、海外資産の保管費用などは信託報酬の外側でかかり、「隠れコスト」と呼ばれることがあります。信託報酬にこれらを足した「実質コスト」は、決算ごとの運用報告書で確認できます。
信託報酬は、ファンドの運用の方針によって水準が異なります。株価指数に連動することを目指すインデックスファンドは低め、銘柄を選んで指数を上回ることを目指すアクティブファンドは高めになる傾向があります。費用が高いファンドが悪いという意味ではなく、払う費用に見合う運用かを見る、という関係です。費用は確実にかかり、運用の成果は確実ではない、という非対称が、長期の積み立てで費用が重視される理由です。
目論見書には信託報酬の率とその内訳が税込で書かれています。同じ指数に連動するファンドでも信託報酬には差があり、近年は引き下げが続いています。コストの差が長い年月でどれだけ開くかは、投資信託のコストのレッスンで、0.1%と1.5%の差をグラフで確かめられます。
数字のしくみ
信託報酬の計算式
100万円 × 0.20%= 年間 約2,000円信託報酬に関連する用語
多くの人から集めたお金を専門家がまとめて運用し、成果を分け合う商品。
複利増えた利息にも利息がつき、雪だるま式に増えていくしくみ。
インデックスファンド株価指数などと同じ値動きを目指す投資信託。コストが低めの傾向。
目論見書投資信託の目的・投資先・リスク・費用などが書かれた説明書。
アクティブ運用調査や判断により、基準となる指数を上回ることを目指す運用。
