📜 債券のしくみ ― 利息・満期・途中売却
利率と利回りはどう違う?架空の債券で受取額を計算し、直接保有と債券ファンドの違いを学ぶ。
このレッスンの目次
- 債券は国や会社などが資金を借りるために発行するもの。額面・利息・満期を確認する
- 利率と利回りは別。買う値段や売る時期で、受取利息を含めた損益が変わる
- 満期まで持つ債券と債券ファンドはしくみが違い、どちらもリスクの確認が必要
お金はいつ戻る?
国が発行するのが国債、会社が発行するのが社債です。ここでは、満期に額面が返る通常の固定利付債を考えます。額面は償還額や利息の計算の基準で、実際の購入価格とは異なることがあります。
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条件を読む
誰が発行するか、額面、利率、満期日、途中で売る方法を確認します。
利息を受け取る
固定利付債は決められた利率で利息を受け取ります。利率が変わる債券や、途中の利払いがない債券もあります。
満期に償還
契約どおり支払いが行われれば額面を受け取ります。発行者が支払えなくなる可能性は残ります。
架空の例:利率2%なら、利益も2%?
残り期間がちょうど1年、額面10万円、年利率2%、利払いは満期に1回だけの架空の債券です。税金・手数料・経過利子はなく、予定どおり償還されると仮定します。現在の商品条件を示す数字ではありません。
10万円で買う
利息は10万円 × 2% = 2,000円。満期の受取総額は102,000円、利益は2,000円。購入額に対する1年間の収益率は2%です。
101,000円で買う
利息は同じ2,000円。受取総額102,000円から購入額を引くと、利益は1,000円。収益率は1,000 ÷ 101,000 × 100 ≒ 0.99%です。
途中で売るときに変わるもの
ほかの条件が同じなら、市場金利が上がると既存の固定利付債の価格は下がる方向に動きます。新しい債券の利息が増えると、既存の低い利息の債券は価格を下げないと釣り合わないためです。金利と債券のシーソーで動かして確認できます。
信用リスク
発行者の資金繰りなどが悪化すると、利息や償還金が予定どおり支払われない場合があります。高い利回りには、その懸念が織り込まれていることもあります。
価格と換金のリスク
途中売却は購入額を下回ることがあります。買い手が少ないと、希望の時期・価格で売れない場合もあります。
為替と物価
外貨建ては、外貨で利益が出ても円高で円換算の損失になる場合があります。円で額面が戻っても、物価上昇で買える量が減ることがあります。
債券を直接持つ場合と、ファンドで持つ場合
個々の債券を直接保有
通常の債券では、満期と償還額の条件が決まっています。ただし、額面より高く買った場合や債務不履行が起きた場合などは、満期まで持っても損失が出ます。
自分で確かめる
問1:上の債券を103,000円で買うと、利息をもらっても損失になる?
なります。受取総額102,000円 − 購入額103,000円 = −1,000円。利息だけでなく、償還額と購入額の差を合わせて計算します。
問2:債券ファンドを長く持てば、額面が戻る?
ファンドを買った人に額面で返すしくみではありません。組み入れ債券が償還されても、それはファンド内の資金です。換金時の基準価額や費用で受取額が決まります。
次はREITの収入とリスクへ。外貨の影響は円安・円高と外国の資産で学べます。
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このレッスンの用語
関係する法令
- 財務省 ご存知ですか?国債(額面・利息・償還と市場価格の関係)
- 財務省 個人向け国債商品概要(個人向け国債の中途換金条件(2026年9月確認))
- 金融庁 NISA有識者コラム 第4回(債券の価格変動・信用・為替リスク)
- 金融庁 教えて虫とり先生 第6回(投資信託の元本と費用のしくみ)