⚖️ 金利と債券のシーソー
金利が上がると債券の値段が下がるのはなぜ?日本の長期金利の実際の推移もあわせて。
このレッスンの目次
金利は「お金のレンタル料」
お金を借りた人は、借りた金額に上乗せして返します。その上乗せの割合が金利です。 国や会社がたくさんのお金を借りるときに発行するのが債券で、債券を買うことは「国や会社にお金を貸して、利息を受け取る」ことにあたります。
金利が上がると、債券の値段が下がる
ここが最初につまずきやすいところです。すでに発行された債券は、利息の割合が決まっています。 たとえば利息2%の債券を持っているときに、世の中の金利が3%に上がったらどうでしょう。これから新しく発行される債券は3%の利息がもらえるので、2%の古い債券をそのままの値段で買いたい人はいません。 その結果、古い債券の値段が下がって釣り合いがとれます。
金利が上がると、債券の値段はなぜ下がる?
利息(クーポン)が年2%、額面100円の債券を例に、市場の金利が変わったときの値段を計算します。
日本の長期金利は、実際にどう動いてきた?
ニュースでいう長期金利は、主に10年物国債の利回りを指します。下は財務省が公表しているデータをもとにした月末の値です。 「全期間」を押すと、1980年代後半の高い水準から長く低下が続き、その後の動きまで見られます。
短期と長期で、金利は違う
中央銀行が決める政策金利は、主に短い期間の金利に直接影響します。一方、10年や30年といった長い期間の金利は、将来の物価や景気の見通しをもとに、債券市場での売り買いで決まります。 期間ごとの金利を線で結んだものをイールドカーブと呼び、データページで最新の形を見ることができます。
「金利のある世界」へ ― 日本の政策金利の動き
日本銀行は2024年3月にマイナス金利をやめ、その後、短期の政策金利(無担保コール翌日物の誘導目標)を段階的に引き上げてきました。
| 決定日 | 短期の政策金利 |
|---|---|
| 2024年3月19日 | マイナス金利を終了し、0〜0.1%程度に |
| 2024年7月31日 | 0.25%程度 |
| 2025年1月24日 | 0.5%程度 |
| 2025年12月19日 | 0.75%程度 |
| 2026年6月16日 | 1.0%程度 |
| 2026年9月18日 | 1.25%程度(9月24日から) |
確認クイズ
市場の金利が上がると、すでに発行されている(利率が固定の)債券の値段は、一般にどうなる?
答えと解説
正解は B。新しく発行される債券の利率が高くなると、利率の低い既発債はそのままでは見劣りするため、値段が下がって利回りが市場の水準に近づきます。金利と債券価格はシーソーの関係です。
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このレッスンの用語
- 財務省「国債金利情報」(月末値に加工して作成)
- 日本銀行「金融政策に関する決定事項等」
