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世界と景気 3 / 4

🕰️ 日本の景気の歴史 ― 年代別に見る

高度経済成長からバブル、長い停滞、そして金利のある世界へ。成長率の推移と景気の山・谷を、年表と立体グラフでたどる。

約8分更新 2026-10-02内容の確認 2026-10-02
このレッスンの目次

3行でいうと

  • 日本の実質経済成長率は、1960年代の年平均約10%から、1990年代以降は年1%前後へと大きく下がった
  • 景気は拡張と後退を繰り返す。山と谷の月は、内閣府が後から決める
  • 石油危機・バブル崩壊・リーマン・ショックなど、大きな出来事のあとには景気の後退が重なっている

年表で見る、日本の景気

棒グラフの上は経済の成長の速さ(実質GDP成長率)、下は物価の上がり方です。縞模様は、内閣府が決めた景気の後退期(山から谷まで)。グラフを押すか、スライダーや出来事のボタンで年を選ぶと、その年の様子が出ます。

日本の景気の年表(1961〜2025年)

  • 実質GDP成長率
  • 物価上昇率(消費者物価)
  • 景気の後退期(内閣府)
  • 主な出来事
実質GDP成長率
物価上昇率

1974年

実質成長率
−1.2%
物価上昇率
+23.2%
  • 後退期(第7循環:山 1973年11月 → 谷 1975年3月、16か月)

出来事から選ぶ

景気の山と谷の一覧(内閣府「景気基準日付」)
循環谷山谷拡張期間後退期間通称
第1循環—1951年6月1951年10月—4か月
第2循環1951年10月1954年1月1954年11月27か月10か月
第3循環1954年11月1957年6月1958年6月31か月12か月神武景気
第4循環1958年6月1961年12月1962年10月42か月10か月岩戸景気
第5循環1962年10月1964年10月1965年10月24か月12か月オリンピック景気
第6循環1965年10月1970年7月1971年12月57か月17か月いざなぎ景気
第7循環1971年12月1973年11月1975年3月23か月16か月列島改造景気
第8循環1975年3月1977年1月1977年10月22か月9か月
第9循環1977年10月1980年2月1983年2月28か月36か月
第10循環1983年2月1985年6月1986年11月28か月17か月
第11循環1986年11月1991年2月1993年10月51か月32か月バブル景気
第12循環1993年10月1997年5月1999年1月43か月20か月
第13循環1999年1月2000年11月2002年1月22か月14か月ITバブル
第14循環2002年1月2008年2月2009年3月73か月13か月いざなみ景気
第15循環2009年3月2012年3月2012年11月36か月8か月
第16循環2012年11月2018年10月2020年5月71か月19か月アベノミクス景気
第17循環2020年5月未設定———

拡張期間が最も長いのは第14循環の73か月。網かけは拡張期間が50か月以上の循環です。「いざなみ景気」「アベノミクス景気」は報道などで使われる通称です。

出典:World Bank, World Development Indicators(CC BY 4.0)「GDP growth (annual %)」「Inflation, consumer prices (annual %)」(CC BY 4.0、暦年)、内閣府「景気基準日付」。縞模様は景気の山から谷まで。1970年の成長率(斜線)は統計の基準の接続による段差とみられ、実態より低く出ている可能性があります(内閣府の統計では高い成長が続いていた時期)。物価上昇率には消費税の導入・引き上げの影響を含みます。

5つの時代

年表の上の帯の区切りは、よく使われる時代の分け方です。数字は、その時代の実質成長率と物価上昇率の年平均です。

1961—1973

高度経済成長

成長率
9.6%
物価
6.1%

工業化と設備投資、輸出の拡大で、年10%前後の成長が続きました。内閣府(当時の経済企画庁)は1954年の「神武景気」から1970年の「いざなぎ景気」の終わりまでを高度成長期としていて、1973年の石油危機までとする説明もあります。

1974—1985

安定成長

成長率
3.7%
物価
6.8%

石油危機で物価が大きく上がり、1974年は戦後初めてのマイナス成長に。その後の成長率は年4%前後になりました。省エネルギーが進み、自動車や電機などの輸出が経済を支えました。

1986—1991

バブル経済

成長率
4.7%
物価
1.7%

プラザ合意のあとの円高による景気の落ち込みに対応して金融緩和が続くなか、株や土地の値段が大きく上がりました。株価は1989年末に最も高くなり、その後、大きく下がりました。

1992—2012

長い停滞とデフレ

成長率
0.8%
物価
0.1%

株価と地価の下落で、銀行の不良債権の問題が長引きました。1990年代の終わりからは物価が下がる年が多くなり(デフレ)、成長率は年1%前後にとどまりました。

2013—2025

金融緩和から利上げへ

成長率
0.8%
物価
1.3%

2013年から日本銀行の大規模な金融緩和が始まり、2016年にはマイナス金利も導入されました。2022年から物価の上昇が続き、2024年にマイナス金利が解除されて、金利が上がり始めています。

年平均は世界銀行のデータ(暦年)の単純平均。1970年の成長率は統計の段差とみられるため除いています。2025年は最新の値です。

世界と、年代ごとに比べる

日本の成長率の下がり方は、ほかの国と比べるとどうでしょうか。国を切り替えて、10年ごとの平均を立体の棒で比べてみましょう。

年代ごとの平均成長率(実質GDP)

国・地域1960年代1970年代1980年代1990年代2000年代2010年代2020年代(〜2025)
日本10.4%4.7%4.3%1.4%0.5%1.3%0.4%
アメリカ4.7%3.2%3.1%3.2%1.9%2.4%2.4%
ドイツ4.3%3.3%2.0%2.3%0.8%2.0%0.1%
イギリス3.1%2.5%2.4%2.6%1.7%2.0%1.1%
中国3.4%7.4%9.7%10.1%10.4%7.7%4.9%
インド3.9%2.9%5.7%5.8%6.3%6.6%5.6%
世界全体5.3%4.0%3.0%2.8%3.0%3.2%2.6%
出典:World Bank, World Development Indicators(CC BY 4.0)「GDP growth (annual %)」を年代ごとに単純平均(1960年代は1961年から。日本の1970年は統計の接続の段差とみられるため除外)。中国の1960年代は大きなマイナスの年を含みます。過去の成長率は将来を示すものではありません。

確認クイズ

戦後の日本で、景気の拡張期間(谷から山まで)が最も長かったのはどれ?

答えと解説

正解は C。内閣府の景気基準日付では、第14循環の拡張期(2002年1月〜2008年2月)の73か月が最長です。2012年11月からの第16循環の拡張期は71か月、いざなぎ景気は57か月、バブル景気は51か月でした。成長の速さでは、いざなぎ景気のころのほうがずっと高い成長率でした。

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このレッスンの用語

出典・参考(最終確認 2026-10-02)
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図を見て、試して、気になったら保存。自分のペースで読み進められます。

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