ドルコスト平均法
ひとことで言うと:毎月決まった金額で買い続けることで、買う時期を分散する方法。
ドルコスト平均法とは
価格にかかわらず毎回同じ金額ずつ買う方法です。毎月1万円で買う場合、価格が1,000円のときは10口、500円に下がったときは20口、1,000円に戻ったときは10口買うことになり、3か月で3万円・40口。平均の買値は750円で、3回の価格の単純平均(約833円)より低くなります。価格が高いときに少なく、安いときに多く買う結果、平均の買値が下がりやすいのがこの方法の特徴です。
よくある誤解は「ドルコスト平均法なら一括より有利」という考え方です。価格が右肩上がりに上がっていく場合は、最初に一括で買ったほうが結果は良くなります。この方法が生きるのは、価格が上下に動きながら進む場合や、買う時期を一度に決めることへの不安を減らしたい場合です。利益を保証する方法ではなく、買うタイミングを分散して「高値で一度に買ってしまう」ことを避ける方法、と考えるのが正確です。
買う時期は分散できても、売る時期の問題は残ります。長く積み立てた資産を一度に売れば、その時点の価格で結果が決まります。また、積み立ての年数が長くなるほど、新しく買う1回分の金額は資産全体に対して小さくなり、平均の買値を動かす力は弱まっていきます。後半は「積み立てている」というより「大きな資産を持ち続けている」状態に近づきます。
値下がりした株を買い増して平均の買値を下げる「ナンピン」とは、見た目は似ていますが考え方が違います。ドルコスト平均法は、価格の上下に関係なく、あらかじめ決めた金額とペースで機械的に買い続ける方法です。NISAのつみたて投資枠はこの買い方を前提にした制度で、お金が増えるしくみのレッスンでは、積立額と年数を動かしてグラフの変化を確かめられます。

お金が増えるしくみ ― 複利と時間
利息に利息がつく「複利」と、積み立てを長く続けると何が起きるかをグラフで確かめる。
図と体験で読むドルコスト平均法に関連する用語
増えた利息にも利息がつき、雪だるま式に増えていくしくみ。
NISA(少額投資非課税制度)投資で得た利益に税金がかからない国の制度。2024年に新しい制度になった。
一括投資・積立投資まとまった資金を一度に投じる方法と、時期を分けて定期的に投じる方法。
ナンピン持っている株が値下がりしたときに買い増して、平均の買値を下げること。
分散投資値動きの異なる複数の資産に分けて持ち、全体のブレを小さくする考え方。
