握力
ひとことで言うと:値下がりや値動きの激しさに耐えて、持ち続けられる力のたとえ。
握力とは
株を「握っている」と表現することから来た言い回しで、「握力が強い」は多少下がっても手放さないこと、「握力が弱い」はすぐに売ってしまうことを指します。「この下げで握力が試される」のように、値下がりの局面で使われることが多い言葉です。
よくある誤解は「握力が強いほど投資家として優れている」という見方です。握力は意志の強さの話に見えますが、実際には、投資している金額が生活に対して大きすぎないか、値下がりの幅をあらかじめ想定していたか、買った理由が今も続いているか、といった条件で決まる部分が大きいです。生活費に手をつけて投資していれば、少しの下落でも手放さざるを得ません。
「握力が強い」ことと「売る判断ができない」ことは別です。見通しが変わったのに持ち続けるのは握力ではなく塩漬けで、損失が広がる前に手放す判断(損切り)が必要な場面もあります。反対に、長期の積み立てで一時的な下落のたびに売ってしまうと(狼狽売り)、回復の機会を逃すことになります。どちらが正しいかは状況で変わり、「握力」という言葉はその区別をしてくれません。
SNSでは「握力ください」「握力強い人は報われる」のように、下がった局面で互いを励ます言葉として使われます。励ましとして読む分にはよいのですが、売らないよう周りを引き止める意図で使われることもあります。自分の握力を決めるのは、他人の投稿ではなく、資産全体のうちどれだけを値動きにさらしているか(リスク許容度)です。
握力の使われ方(SNS・株クラ)
この下げで握力が試される
握力に関連する用語
値下がりしても売らずに、じっと持ち続けること。「ガチでホールド」の略。
狼狽売り急な値下がりにあわてて、よく考えずに売ってしまうこと。
リスク投資の世界では「危険」ではなく「結果のブレ幅(不確実さ)」のこと。
含み益・含み損まだ売っていない資産の、買ったときと比べた値上がり分・値下がり分。
ドローダウン資産のピークから、その後の底までどれだけ減ったか。
