損切り
ひとことで言うと:損失が出ている資産を売って、それ以上損が広がらないようにすること。
損切りとは
「ロスカット」とも呼ばれます。損失が出ている資産を売って損失を確定し、それ以上広がらないようにする行動です。あらかじめ「買値から10%下がったら売る」のようにルールを決めておく人も多く、証券会社の注文では、指定した価格まで下がったら自動で売り注文を出す「逆指値注文」がこの目的に使われます。
損を確定させるのは心理的につらいため、先延ばしにして塩漬けになることがよくあります。人は同じ金額なら利益より損失を強く感じ、損失を確定する決断を避けやすい、ということが行動経済学で知られています。ルールを先に決めておくのは、その場の感情で判断しないための工夫です。
よくある誤解は「損切りは常に正しい」「損切りしないのは初心者」という考え方です。短期売買では、損失を小さく抑えて次の機会に資金を回すために損切りが基本とされます。一方で、分散された資産を長期で積み立てる投資では、一時的な下落のたびに売ると回復の機会を逃す、という考え方が一般的です。損切りの是非は投資の方法によって変わり、どちらの文脈の話かを分けて考える必要があります。
損切りの基準は、値下がりの幅だけでなく「買った理由が崩れたか」で決める考え方もあります。また、1回の損失を資産全体のどれくらいまでに抑えるか(ポジションサイズ)を先に決めておけば、損切りの幅と投資する金額をセットで設計できます。課税口座で確定した損失は、同じ年の他の利益と相殺(損益通算)でき、確定申告すれば翌年以降3年間繰り越せます(2026年時点)。
損切りの使われ方(SNS・株クラ)
ルールどおり損切りした。次に切り替え
損切りに関連する用語
値下がりした株を、売るに売れず長いあいだ持ったままにしている状態。
ナンピン持っている株が値下がりしたときに買い増して、平均の買値を下げること。
ポジションサイズひとつの投資に、資産のうちどれだけの金額を置くか。
リスクリワード比想定する損失幅に対し、想定する利益幅がどれくらいかを比べたもの。
ドローダウン資産のピークから、その後の底までどれだけ減ったか。
