72の法則
ひとことで言うと:72 ÷ 年利(%) で、お金が2倍になるまでのおおよその年数がわかる目安。
72の法則とは
年利6%なら 72÷6=12 で、約12年で2倍になるという計算の近道です。電卓を使わずに複利の効果をつかむための経験則で、金利や利回りの話をするときに広く使われます。反対に、物価が年2%ずつ上がると約36年でモノの値段が2倍、つまりお金の価値が半分になる目安にも使えます。
あくまで近似値です。年利8%なら72÷8=9年ですが、正確に計算しても約9.0年でほぼ一致します。利率が高くなるほど誤差は大きくなり、年利20%では72÷20=3.6年に対して正確には約3.8年です。低い利率では72より69.3のほうが正確で、72はそのあいだを取った覚えやすい数字と考えると分かりやすいです。
よくある誤解は、この法則を「何年で2倍になるか」の約束と受け取ることです。運用の利回りは毎年同じではなく、途中にマイナスの年も入ります。計算には税金や手数料も入っていません。たとえば年利6%でも、信託報酬などの費用が年1%かかれば実質は5%で、2倍までは約14.4年に伸びます。
借りる側の計算にも使えます。年利15%のリボ払いの残高を放置すると、72÷15=4.8年で元の約2倍に膨らむ計算になります。増やす側と借りる側の両方で、金利の大きさを時間に置き換えて実感するための道具、というのがこの法則の使いどころです。
数字のしくみ
72の法則の計算式
72 ÷ 6= 約12年
お金が増えるしくみ ― 複利と時間
利息に利息がつく「複利」と、積み立てを長く続けると何が起きるかをグラフで確かめる。
図と体験で読む72の法則に関連する用語
増えた利息にも利息がつき、雪だるま式に増えていくしくみ。
単利最初の元本にだけ利息がつく計算方法。利息は増えていかない。
インフレモノやサービスの値段が全体的に上がり続け、お金の価値が下がること。
リターン投資によって得られた(または失った)収益。ふつうは年率の%で表す。
