営業利益率
ひとことで言うと:売上高のうち、本業の営業利益として残った割合。
営業利益率とは
営業利益 ÷ 売上高 × 100 で計算します。売上高1,000万円に対して営業利益が120万円なら12%です。売上の規模が違う会社でも、本業でどれだけ効率よく利益を残しているかを同じ物差しで比べられます。
営業利益率は「売上総利益率(粗利率)」と「販管費率」の差として分解できます。粗利率が高いのに営業利益率が低い会社は、広告費や人件費などの販売費・一般管理費が重い構造です。粗利率が低くても営業利益率が確保できている会社は、薄利多売で販管費を抑えている構造です。同じ営業利益率でも、稼ぎ方はこのように違います。
業種による差が大きく、小売や卸売では数%、ソフトウェアや医薬品では数十%になることも珍しくありません。別の業種と比べて高い・低いを言っても意味が薄く、同じ業種の中での位置や、その会社の過去からの変化を見るのが基本です。利益率が上がった理由が値上げなのか、コスト削減なのか、売上構成の変化なのかで、今後の見え方も変わります。
営業利益には、為替差損益や受取利息、資産の売却損益などは含まれません。これらは営業外損益や特別損益として、経常利益や当期純利益の段階で反映されます。つまり営業利益率は、一時的な出来事に左右されにくい「本業の体温」を見る指標と言えます。損益計算書(PL)のどの段階の利益かを意識して読むと、他の利益率との違いが整理できます。
数字のしくみ
営業利益率の計算式
営業利益 120万円 ÷ 売上高 1,000万円= 12%営業利益率に関連する用語
商品やサービスを提供して得た収入の総額。損益計算書の出発点。
営業利益本業の売上から、本業に必要な費用を引いた利益。
売上総利益(粗利)売上高から、商品を作る・仕入れる直接の原価を引いた利益。
経常利益本業の利益に、利息や為替差損益など普段の本業外収支を加えた利益。
